静岡、浜松、名古屋、横浜、沖縄、石垣と、ライブしてきた。
光のように時がすぎていった。
そして今日は東京、阿佐ヶ谷にて。
阿佐ヶ谷住宅に関してのイベント。
阿佐ヶ谷住宅はなくなってしまうのだ。
今日は、本当にちいさなスペースで、ベースなんかは完全生音で、小さな窓に、コバルトブルーなどなど歌った。
『小さな窓に』は【給水塔と赤い屋根〜阿佐ヶ谷住宅のおはなし】の動画版にも使っていただき、がしかし阿佐ヶ谷住宅のために作ったわけでは全然ないんだけど、団地育ちの私にとっては、なくなってしまうさみしさがすごくわかる気がした。
その空間とともに子供時代をすごした。
ブランコ、風、砂場の落とし穴、ダンボールの仔猫、泥警、猫おばさん、大きなくちコンテスト、夕暮れ、やたら重い中学の鞄、半袖、長袖、夏祭りの型抜き、黄色いスイカ、喧嘩、無言の帰り道、かげぼうし。
特に夏の終わりは、ふーとため息ついてノスタルジーにおそわれるけれど。
子供の頃なんて夕暮れが綺麗だなんて思わなかった。
今、サルスベリがきれい。
小さな窓に、という曲は、サルスベリがきれいなちょうど去年の今頃作った曲で、曲名をどうしようか悩んでいて、サルスベリにしようかと思ってた。結局そのまま、『小さな窓に』になったけど、会場に向かう途中、サルスベリを見つけて、ああ、あれから一年も経ったんだなあと思った。
大変だったレコーディングこととか思い出したりした。
こんな風に時間は過ぎるから、恐ろしいなとも思うけれど。
私も気になっていた阿佐ヶ谷住宅に関わるイベントで歌わせてもらい、嬉しい言葉もたくさんもらい、良かったなあと思う。
今日はこの夏最後のコーラを飲み干した。